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陸前高田の報告
陸前高田の報告 (大久保卓勇さんのご報告です)

2011年の大晦日、まずは宮城県名取市閖上の展示場を訪れました。
着いたのは夕方の3時半を過ぎていました。数名の方が思い出の品を探している中、新井さんは1人で見守っていました。

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私たちが訪れることは言っていませんでしたので、大変驚きまた喜んで下さいました。

ハートプロジェクト鶴見そして茅ヶ崎の寄せ書きが並んで体育館に貼ってありました。

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漏水のため断水、電気も暖房も無い厳しい状況でした。写真や思い出の品たちを見守ってくださっている新井さんをはじめ、皆さんの努力にただ頭が下がりました。
年末年始に多くの写真たちが持ち主の方のもとへ戻ることを願いつつ、新井さんと再会を誓い、宿泊地の気仙沼へ向いました。

今日は陸前高田では追悼の花火大会が行われるとのことで、夜遅く陸前高田に向いました。
花火は気仙川のそば、竹駒地区で打ち上げられることを聞いていたので、大船渡線・竹駒駅に行きました。海岸から4キロ弱はあるかと言うこの駅まで、津波で駅舎が無くなっていました。
夜11時から花火が始まりました。ひときわ山間に響く花火の音、静かに見守る人たち。

氷点下の花火のことを私は一生忘れないでしょう。

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元旦、気仙沼の初日の出を安波山から拝み、北野神社で初詣をした後、陸前高田市の思い出の品展示会場へ向いました。鶴見で皆さんが綺麗にして下さった写真を持って・・・

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9時前に到着したのですが、すでに関東(静岡!)からボランティアで来ている3人が掃除をしていました。
私たちも掃除や展示のお手伝いをしつつ、10時にはりす会の方そして思い出の品担当の秋山さんが到着。すでに写真を探しに来られている人もあり、コンテナ2個分の展示場は人でいっぱいでした。
すでにリコーさんがデジタル化した写真データをパソコンで検索するシステムが稼動しており、若い人を中心に効率的に写真を探していました。
一方、お年寄りなどパソコンを扱えない方もいらっしゃいます。写真の状態が悪くなっていく中出来るだけ「現物」をお返ししたい・・・という現場の切実な気持ちも知りました。

やや高齢のご婦人が写真立ての写真を見つけ、本当に嬉しそうにしていました。
この写真しかないから、(砂だらけの)このままでもとても良かった。と話していました。

私たちは「写真は洗浄して綺麗にお返しする」という概念に囚われすぎていたのかもしれません。
「画像が洗浄して消えそうなら、洗浄しないで残す方法を考えよう」
「ベストは無いがよりベターを模索していく」
「現場での混乱を少なくする方法を、ボランティアそれぞれが連携してとっていく必要がある」
など、皆で話し合いました。

私たちはこの日、ハートプロジェクトで取り組んだ写真を、展示可能な状況に再装丁しなおして終わりました。インデックスプリント、アルバム表紙をポケットアルバムに貼り付け1組として展示するのです。展示している中でそれぞれがバラバラにならないためです。

展示場は場所によって状況が違います。まずは現場を知ること、と改めて教わりました。

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2日間のお手伝いもあっという間に終わり、世間話をしながら「あの高田松原の一本松はここの方たちの希望の木だったのしょうね」と私が言いましたら秋山さんは「そうですね。でも希望はあの松だけではないですから」と話されました。


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人が人を想い行動する。その力があればそこに希望が生まれる、と教わった気がしました。
また、東北の人に力と勇気をもらいました。

ハートプロジェクト鶴見Phase2に参加してくださったみなさん。
みなさんの努力と気持ちは確かに宮城県名取市閖上と岩手県陸前高田市に届きました。

そしてそれは、希望というかけがえのない力になると信じます。

これからも陸前高田、閖上、気仙沼をはじめ、東北に行きます。
東北の人たちと街が、大好きですから。

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みなさん、ありがとうございました。
大久保卓勇
by heart-project | 2012-01-13 08:42 | 活動のご報告