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【ハートプロジェクト:茅ヶ崎】閖上レポート2
【11/28(月)閖上】

11時にゆりあげ思い出探し隊の新井さんと待ち合わせ。
その前に町を見てみたいと、予定よりも早く閖上を目指す。
名取インターを下り、海方面に車を走らせる。
インターを下りて直ぐ、仙台市内から約30分(10km)足らず来ただけなのに、目に飛び込んできたのは田んぼの脇に横たわっている漁船。

えっ!?

ということはここまで波が来たと言うこと?
海岸から約3km。南北に走っている仙台東部有料道路、これを境に明暗が分かれる。

さらに海へ車を走らせる。
海に近づくにつれ被害が拡大していく、いや何も無いといった方が正しい。

海から約2.5km、待ち合わせ場所である閖上小学校を右手に、青い歩道橋のある5差路を通過。
この歩道橋に逃れ助かった方も多いと聞いた。
歩道橋を過ぎ、閖上中学校を右手に。海から約1kmの場所に車を止め降りてみる。
唖然とした。何もない・・・あるのは1階部分が崩壊している建物が少しだけ残っている。
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そこで偶然にも地元のご婦人にお話を聞くことに。
地震当時、警報は鳴らなかった。
誰も津波なんて来ないと思った、との事。

海から1.2kmしか離れていない私の自宅。
当時神奈川県湘南地区でも大津波警報が発令された。
それでも逃げようとする人はいない。

想定外と言えばそれまで。
もはや想定外という概念を取っ払うべき。備えあれば憂いなし。
犠牲になった方々の思いを背負って、私たちが伝えていくべき事。

そうこうしているうちに11時、写真を持って待ち合わせ場所の閖上小学校へ。
ゆりあげ思い出探し隊の新井さんとご対面。
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小学校を南側から見た写真。

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その校舎の屋上から撮った写真。右側の緑の屋根が、写真を展示している体育館。
おそらく皆さんこの目線で津波が襲来する恐怖を体験されたのだと思う。

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そして、写真が展示されている体育館の全体像。
時計は地震が来た2時46分を指したまま。

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こちらが今回お世話になった新井さん。寄せ書きをお渡ししたときの写真。
これを受け取られた時の新井さんの表情が忘れられない。
こういった寄せ書きや、色紙は、大変嬉しいとの事。
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皆さんから預かった寄せ書きはこのように。

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そして写真はこのように展示してきた。

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私たちが訪れたこの日は、男性の方が3名、ご家族で5名、東京から学生さんが1名、また関西方面から状況を偵察に来られた女性の方が1名来訪されていた。
その中でもよく足を運ばれるという男性の方にお話を聞くことが出来た。
この日もご身内、お友達の写真が見つかり喜ばれていた。
その光景を見られた時は、喜びもひとしおだった。
今回、一番、目にしたかった光景だったから。
写真洗浄をやっている皆さんも待ち望んでいた瞬間だったと思う。

「地元の年配の方々が100人来れば1週間でみんな手元に帰って行くよ!みんな親戚みたいなもんだからよぉ。でもいくら言ってもこねえんだ」

慣れた手つきで写真を探しながら、気さくにお話ししてくれた。

「今日の、今の瞬間てのはもうないんですから。この地で撮った写真は、閖上歴史の証明なんですよ」
確かに、震災当時の人口が7,000人。だけれども、写真にはそれより前の方々も写っている。
閖上の町、すごく素敵な町だったのだな、とご主人の思い出話を聞いてそう思った。

震災後3,000人の住民の方々が名取市外に出られたと聞いた。
またその方々にはこの場所に写真が展示されてある事は知らされていない。
伝える手段がない。
ただでさえ、写真が展示されてある閖上小学校までの距離、交通手段を考えてもすぐに来られる場所ではない。

足を運ぶ方々はどんどん減っているという現状。
これからは寒さも厳しい季節に突入するので更に減るのではないかと予測される。
電気も未だ通じていない為、雨の日は寒々しく、展示場も暗くなることだろう。
なかなか理想と現実は厳しい。


さて、この日は16時頃に体育館を離れ、まだ行っていない貞山堀(海岸と平行に走っている川)より海側に寄って帰ることにした。

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閖上の誰もが知っているスポット、日和山。
震災時この頂上まで津波が襲ったと聞いた。
これは震災後に植えられた桜の木。

皆さんの思いや願いと一緒に成長し、そしていつしかきれいな花を咲かせてくれる事であろう。
その時はまた足を運んで、この山に登ってみたい。
by heart-project | 2011-12-13 12:01 | 活動のご報告